第17話 ふぐの仲間たち シリーズその②
2015.6.21 カテゴリー:とらふぐのあれこれ, ふぐの種類と生態
ハリセンボン(フグ目・ハリセンボン科)
【学名】Diodon holocanthus Linnaeus
【分布】本州以南の太平洋、世界中の暖流域、熱帯海域に分布。
最近、ハリセンボンと言えば、魚ではなく女性芸人の〝ハリセンボン〟を連想する人が多いのではないでしょうか。私も個人的に2人が大好きですが、あくまでふぐの仲間〝ハリセンボン〟について紹介します。
名前は、皮膚にたくさんの棘があることで、「針千本」という和名に由来します。
また、沖縄ではハリセンボンのことを「アバサー」と呼び、「アバサー汁」は郷土料理の一つとして挙げられます。台湾ではハリセンボンの刺身や、棘を抜いた皮の湯引きが名物です。
全長は30cm程で、ハリセンボン科の魚は、6属約20種類程が知られています。体色は、ほぼ黒っぽく、腹部と鰭が白色です。体全体に鋭く長い棘が密生し、お腹を膨らませて棘で自衛します。
【特徴】
ハリセンボンの棘は、鱗が変化したもので、敵から身を守ると同時に自分の体を大きく見せるのに役立ちます。実際の棘は、針千本ではなく、約350本と言われています。
本来は熱帯性の魚ですが暖流に乗って北上し、水温が低下する冬季に海岸へ大量に打ち上げられることがあります。これは海水温が低すぎるため、もともと熱帯性の魚なので水温の急激な変化に対応できないためです。
また、ふぐの仲間ですが、毒は持っていないので、ふぐ調理師免許を所持していない者でも調理は可能です。
第17話は、ここまで。第18話をお楽しみに。
天草海産 3代目 〝福の宅配人〟太田雄三
【学名】Diodon holocanthus Linnaeus
【分布】本州以南の太平洋、世界中の暖流域、熱帯海域に分布。
最近、ハリセンボンと言えば、魚ではなく女性芸人の〝ハリセンボン〟を連想する人が多いのではないでしょうか。私も個人的に2人が大好きですが、あくまでふぐの仲間〝ハリセンボン〟について紹介します。
名前は、皮膚にたくさんの棘があることで、「針千本」という和名に由来します。
また、沖縄ではハリセンボンのことを「アバサー」と呼び、「アバサー汁」は郷土料理の一つとして挙げられます。台湾ではハリセンボンの刺身や、棘を抜いた皮の湯引きが名物です。
全長は30cm程で、ハリセンボン科の魚は、6属約20種類程が知られています。体色は、ほぼ黒っぽく、腹部と鰭が白色です。体全体に鋭く長い棘が密生し、お腹を膨らませて棘で自衛します。
【特徴】
ハリセンボンの棘は、鱗が変化したもので、敵から身を守ると同時に自分の体を大きく見せるのに役立ちます。実際の棘は、針千本ではなく、約350本と言われています。
本来は熱帯性の魚ですが暖流に乗って北上し、水温が低下する冬季に海岸へ大量に打ち上げられることがあります。これは海水温が低すぎるため、もともと熱帯性の魚なので水温の急激な変化に対応できないためです。
また、ふぐの仲間ですが、毒は持っていないので、ふぐ調理師免許を所持していない者でも調理は可能です。
第17話は、ここまで。第18話をお楽しみに。
天草海産 3代目 〝福の宅配人〟太田雄三
第16話 ふぐの仲間たち シリーズその①
2015.6.10 カテゴリー:とらふぐのあれこれ, ふぐの種類と生態
クサフグ(フグ科トラフグ属)
【学名】Takifugu niphbles(Jordan et Snyder)
【分布】日本各地(北海道を除く)
日本人に最も身近なふぐと言えば、クサフグでしょう。釣人は、餌の取り名人の為、嫌いな人が多いと思います。それでは、クサフグについて紹介します。
名前の由来は、背面が緑色っぽいことから、クサフグと呼ばれています。砂地に生息する
ことから、「スナフグ」と呼ばれることもあります。また地方では、スズメフグ、アカメフ
グ、ショウサイフグなどと呼ばれています。
背中は暗青緑色に小白班が散布しており、腹面は白く、胸鰭上部と背鰭の付け根には黒色
斑があります。また、全身に小棘が密生しています。
小型のふぐですが、筋肉は弱毒で、皮、精巣共に強毒です。特に肝臓、腸、卵巣は強毒です。
【特徴】5~6月の満月の日に砂地の入江に群れをなして産卵します。産卵の前には産卵場所に、偵察として何匹かが現れて安全かどうかを確かめます。安全と確認したうえで産卵が始まります。クサフグの産卵はとても特徴的で、まず、雌が産卵したところに雄が一斉に放精し、海水が白く濁ります。産卵は一時間ほど続きます。私も2~3回、クサフグの産卵を目にしたことがあります。とても神秘的です。今年こそは、産卵シーンを写真におさめたいものです。
第16話は、ここまで。第17話をお楽しみに。
天草海産 3代目 〝福の宅配人〟太田雄三
【学名】Takifugu niphbles(Jordan et Snyder)
【分布】日本各地(北海道を除く)
日本人に最も身近なふぐと言えば、クサフグでしょう。釣人は、餌の取り名人の為、嫌いな人が多いと思います。それでは、クサフグについて紹介します。
名前の由来は、背面が緑色っぽいことから、クサフグと呼ばれています。砂地に生息する
ことから、「スナフグ」と呼ばれることもあります。また地方では、スズメフグ、アカメフ
グ、ショウサイフグなどと呼ばれています。
背中は暗青緑色に小白班が散布しており、腹面は白く、胸鰭上部と背鰭の付け根には黒色
斑があります。また、全身に小棘が密生しています。
小型のふぐですが、筋肉は弱毒で、皮、精巣共に強毒です。特に肝臓、腸、卵巣は強毒です。
【特徴】5~6月の満月の日に砂地の入江に群れをなして産卵します。産卵の前には産卵場所に、偵察として何匹かが現れて安全かどうかを確かめます。安全と確認したうえで産卵が始まります。クサフグの産卵はとても特徴的で、まず、雌が産卵したところに雄が一斉に放精し、海水が白く濁ります。産卵は一時間ほど続きます。私も2~3回、クサフグの産卵を目にしたことがあります。とても神秘的です。今年こそは、産卵シーンを写真におさめたいものです。
第16話は、ここまで。第17話をお楽しみに。
天草海産 3代目 〝福の宅配人〟太田雄三